正式版になったChrome OS Flexを仮想環境で起動させたく、試したところ、QEMUで起動させることができましたので、方法を紹介します。
Chrome OS Flexとは
動作が速く、管理も簡単、かつセキュアなクラウド ファーストのオペレーティング システムを PC と Mac でお試しいただけます。ChromeOS Flex なら、既存のデバイスを持続的にモダナイズできます。簡単にフリート全体に導入できるほか、クラウド ファーストの OS をひとまずお試しになりたい場合にも最適です。
出典:公式サイト
Chrome OSの機能限定無料版といった感じで、インストーラーを使い自分のPCやMacにインストールすることができます。
仮想環境でお試しができないか調査しました。
QEMUとは
QEMU is a generic and open source machine emulator and virtualizer. When used as a machine emulator, QEMU can run OSes and programs made for one machine (e.g. an ARM board) on a different machine (e.g. your own PC). By using dynamic translation, it achieves very good performance. When used as a virtualizer, QEMU achieves near native performance by executing the guest code directly on the host CPU. QEMU supports virtualization when executing under the Xen hypervisor or using the KVM kernel module in Linux. When using KVM, QEMU can virtualize x86, server and embedded PowerPC, 64-bit POWER, S390, 32-bit and 64-bit ARM, and MIPS guests.
QEMUは、汎用的でオープンソースのマシンエミュレータおよび仮想化装置です。 マシンエミュレータとして使用する場合、QEMUはあるマシン(例えばARMボード)用に作られたOSやプログラムを別のマシン(例えば自分のPC)上で実行することができます。動的変換を利用することで、非常に高いパフォーマンスを実現しています。 仮想化として使用する場合、QEMUはゲストコードをホストCPU上で直接実行することにより、ネイティブに近い性能を実現します。QEMUは、Xenハイパーバイザーの下で実行する場合、またはLinuxのKVMカーネルモジュールを使用して実行する場合の仮想化をサポートしています。KVMを使用する場合、QEMUはx86、サーバおよび組み込みPowerPC、64ビットPOWER、S390、32ビットおよび64ビットARM、およびMIPSゲストを仮想化することができます。
翻訳:DeepL
Hyper-VやVirtualBoxと違い、CPUアーキテクチャが異なる環境をサポートしています。
QEMUの入手
公式サイト(こちら)にアクセスします。
トップメニューのDOWNLOADをクリックします。その後、Windowsをクリックし、64-bitの部分のリンクをクリックします。
exeファイルのリンク(画面キャプチャではqemu-w64-setup-20220419.exe)をクリックしてダウンロードします。
以上でインストーラーの取得は完了です。
QEMUのインストール
続いてインストールです。ダウンロードしたインストーラーを起動します。
日本語は選択できないようなので、EnglishのままOKをクリックします。
Nextをクリックします。
ライセンスが表示されますので、確認の上I Agreeをクリックします。
インストールするコンポーネントの選択が出ますがデフォルトのままNextをクリックします。
インストール先もデフォルトのまま、Installをクリックします。
インストールが始まります。
暫く待つとインストールが完了します。
インストール完了
Chrome OS Flexのイメージファイルを入手
こちらからZIPファイルがダウンロードができます。ダウンロードしたZIPファイルを展開してください。(ダウンロードサイトの情報はこちらに載っていました。)
Stable版を取得しましょう。
Chrome OS Flexの起動
こちら(https://blog.oyasu.info/2022/05/02/8439/)のページを参考にしました。 ※私が見つけた時点ですでにリンク切れでしたので、Googleのキャッシュを確認しました。
コマンドプロンプトで以下のコマンドを実行
"C:\Program Files\qemu\qemu-system-x86_64.exe" ^
-vga virtio ^
-hda [Chrome OS Flexのイメージファイル.bin]
しばらくすると起動画面が表示されました。
少し待ちます。
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..
...
5分経過
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.....
10分経過
......
.......
だめだ、これ以上進まないです😫
残念ながらここまでとなります。
Hyper-VやVirtualBoxでも試してみたのですが、chromeOS Flexの文字が表示されたのがQEMUのみでした。